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修復とは?【オリジナルと修復】

2016/12/15

美術品の修復では、

「作品オリジナル部分と、修復とはいえオリジナルに手を加えた部分とを明確に異にすること」

を重要とします。

 

イタリアには、どの街にも大聖堂から小さな町の教会まで大小の教会が多くあります。

キリストの生涯、キリストを取り巻く聖人達は、教会には欠かせない壁画、板絵、キャンバス画、彫刻の題材です。

題材は変わらないものの、イタリア美術様式はめまぐるしく発展・展開していく。

図1図2

写真:「TEORIA DEL RESTAURO volume primo」UNBERTO BALDINI著 より

最新の様式に合わせて、既存の作品をよりドラマチックに(?)描き変えることが多くの作品で行われました。

結果、歴史的資料を損ねる、あるいは失ってしまった苦い経験から、美術作品に手を付ける仕事である修復士には上記のルールが最重要なのです。

日本には「温故知新」という言葉があります。

古きものを、オリジナルに限りなく近く、よい状態で、いつでも・誰でも、求めたずねてもらえるように残す。

これが修復という仕事です。