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about us 絵画修復工房YeYの歩み

私たちがいただいた、
 初めてのご依頼がこの作品の修復でした。

私たちがいただいた、初めてのご依頼がこの作品の修復でした。

作者も描かれた年代もわからない油彩画でした。美術コレクターではないご依頼者であるおばあ様にとっては、唯一お持ちの美術品。修復して息子さんに残したいとのことでした。

「この絵を残したい。」というおばあ様のお気持ちと、修復の仕事をさせていただけるうれしさ。それと同じくらいの責任の重さをひしひしと感じながら、雨漏りでできた絵具の剥落を処置したことは、今でも昨日のことのように覚えています。
これが、私たち絵画修復工房YeYのはじまりです。

美術作品は作者の技術・思いが凝縮されたもので、同じものはありません。さらに所有者様の思いと作品の歩んできた歴史が加わって、作品はかけがえのない唯一無二のものとなります。
ただ忘れてはいけないのが、「作品も日々歳をとっている」ということ。
キャンバスは麻などの植物の繊維、絵具は顔料と油、ワニスは天然あるいは人工の樹脂というように油絵を構成しているのは永久不変の素材ではないのです。

 私たちは、「この作品をのこしたい。」その気持ちにお応えできるようこれからも修復技術の向上に精進してまいります。
絵画修復工房YeY
about us 絵画修復工房YeYの歩み
作者・制作年不明
油彩画
絵画修復工房YeYのpolicy
ご依頼者様に納得いただける修復計画を立案する

修復前に作品調査を行い綿密な修復計画を立てることに、私たちはまず重点を置きます。
「どう治すのか。」「どこまで治すのか。」
修復前にご依頼者様に納得いただける修復計画を立てます。

作品のオリジナル性を重視し、
   必要最小限で効果的な修復処置を行う
作品のオリジナル性を重視し、必要最小限で効果的な修復処置を行う

作品を永く鑑賞・保存するためのエイジングケア、損傷の改善を目的に修復処置を行います。

可逆性のある素材を用い修復を行う

経年により再修復が必要なときも容易に除去できる、作品に優しい素材を用い修復します。

作品調査・修復記録の集積に努め、修復技術の研鑽に努める

ミクストメディアなど様々な素材で作品が創られる現在。
修復に用いられる素材・技術も日進月歩です。
情報収集に努め、修復技術の研鑽に努めます。

作品の価値にかかわらず最善の仕事をする

作品の価値・価格に関わらず「この作品を残したい。」という気持ちにお応えするために最善の仕事をいたします。

業務内容
  • 美術作品の保存修復
     油彩絵画の修復
     額縁の修復
     保存額装
  • 美術作品の状態調査と診断の記録作成
  • 美術作品の損傷原因の解明及び技法、材料の研究
  • 美術作品の保存方法に関するアドバイス
油彩画修復作業
損傷原因の解明
「黴に浸食された油彩画の断面微細構造」 :防菌防黴学会共同研究短報
修復士
斎藤 裕子
略歴
  • 1999年
    財団法人 大原美術館勤務
  • 2000年8月
    渡伊
  • 2001~2002年
    Universita’Internazionale dell’arte(イタリア)絵画修復専門コースカリキュラム終了
    イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許取得
  • 2002~2004年
    イタリア フィレンツェ Silvia bensi修復士の工房で修業
  • 2006年8月
    岡山県倉敷市に絵画修復工房YeY設立
  • 2007年11月
    現在地(岡山市内)に工房移転
イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許
イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許
修復士
今村 友紀
略歴
  • 1999年10月
    渡伊
  • 2000年6月~2003年
    イタリア フィレンツェ内の修復工房にて修復技術修行
  • 2001~2002年
    Universita’Internazionale dell’arte(イタリア)絵画修復専門コースカリキュラム終了
    イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許取得
  • 2003~2005年
    イタリア フィレンツェのBeatrice cliverti修復士・clara freschi修復士の工房勤務
  • 2006年8月
    岡山県倉敷市に絵画修復工房YeY設立
  • 2007年11月
    現在地(岡山市内)に工房移転
イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許
イタリア・トスカーナ州認定絵画修復技師免許
 
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