キャンバスの破れの修復
2016/11/04
キャンバスが破れてしまった作品の修復事例
キャンバスが破れてしまった場合、まずは破れを補修しなければなりません。
破れの程度等もろもろの状況を考慮しながら、「裏打ち」あるいは「部分的なキャンバスの補修」を行います。
「裏打ち」とは、作品裏面に新しいキャンバスを接着し破れたキャンバスを補修する方法。
「部分的なキャンバスの補強」は、キャンバスの破れ部分のささくれたキャンバス繊維を整え、切れてしまったキャンバス繊維を新しいキャンバス繊維で補強する方法です。
このように絵の支持体(土台)であるキャンバスの補強をしっかり行ってから、その上層にある地塗り層・絵具層の修復を行います。